まとめ
注意点 丙種立会い可能なのは定期点検のみ、取扱作業はできない。
(免状を持ってても、危険物を取扱わなければ、うけなくてもいい)
危険物保安監督者に選任された人も、受講しなければいけない
受けないと、都道府県知事より免許の返納を命じられる可能性がある。
本文
危険物取扱者 免状の種類と各免状保有でできること
危険物取扱者は、甲種、乙種、丙種の3種類があります。
甲種と丙種は1種類、乙種は、危険物の1~6類によって、それぞれ乙1~6類があります。
特徴をまとめると
甲種:すべての危険物を取扱可能、すべての立会い作業が可能。
乙種:持っている類の危険物のみ取扱可能、立会い可能
丙種:ガソリン等、よく使う限られた危険物のみ、定期点検のみ立会い可能
です。
あとは雑記ですが、
危険物の中で、一番汎用的なものは乙4です。
なぜなら、日本の危険物の取扱量のうち98%は第4類です。
(危険度が高い5類なんか0.005%です。)
特に、ガソリンや軽油等は、燃やしてエネルギーを取り出しやすいので、車や産業機械等、
ほんとに幅広く使われます。その危険物が、ほぼすべて第4類に属してます。
なので、基本的に乙4をとれば日本の98%の危険物が扱えてしまいます。
逆に、甲種になると、化学とか医療メーカーの研究所とか、めったに使わない試薬が
大量に保存されている場所の管理をするときに必要なぐらいで、
通常の工場作業では少しオーバースペックな面があります。
あと、大学で化学系の単位をとってないと、乙種を4個とらないと受けれないのもハードルが高い。
また、丙種もお勧めしません。
ガソリン、灯油、軽油が扱えれば、ほぼ網羅しているのですが、
取り扱い作業の立会いができないのが、結構痛いです。
トラックから危険物を下ろすという、日常的に頻繁にある作業の立会いができません。
なので、とりあえずがんばって乙4をとることをお勧めします。
追記なし。
保安講習
めちゃめちゃ嫌いです!!この問題!!
保安講習の受講状況や、免状の交付時期で3ケースに分かれるのですが、
参考書のケース分けの文章がわかりにくく、実際の問題文もわかりにくいからです。
ひっかかるポイントは、
「昔、危険物の取扱作業をやってて、○年前に保安講習を受けたけど、
しばらく取扱作業をやめてました。また、取扱作業を始めたけど、保安講習の受講期限は
いつまで?」
というわかりずらいケースです。
これで、わかりやすく説明できないかなと思い、
よく見る横棒グラフ3ケースの図の左側にフローチャートをつけました。
ポイントは、3つのうちどのケースになるかは
1. 継続して危険物の取扱作業を行っている人か?
2. 免状の交付、前回の保安講習がいつか?
です。
危険物取扱作業に○年前より従事しました、の文言を最初は読み飛ばすことです。
(結局③のフローを通った場合しか使いません。)
例題を出すので、一緒にフローチャートをたどりましょう。
問題文の人の保安講習受講期がまだ来てなければ○、過ぎていれば×です。
問題1
「これまで、危険物を取り扱っており、1年前に保安講習を受け、継続して取扱作業に従事する人」
まず、文章中で、危険物の取扱作業をずっとやっているので、図の②のルートになります。
受講期限は前回講習後、最初の4月1日から3年後なので、答えは○です。
問題2
「これまで、危険物を取り扱っており、3年前に保安講習を受け、継続して取扱作業に従事する人」
問題2と同じく、②のルートを通ります。
ここで、3年だからアウトー。と反射的にしないように。
前回の保安講習の後の、最初の4月1日より、3年後が受講期限なので、
たとえば2017年の12月に保安講習を受けて、今が2020年の12月とすると、
前回の保安講習の後の最初の4月1日は、2018年の4月なので、受講期限は2021年4月になります。
なので答えは○
問題3
「2年前に、免状が交付され、その1年後に危険物取扱作業から離れるも、現在再び取扱作業に従事するもの」
これは、いったん取り扱い作業をやめたので①を通ります。
その後、2年以内に、免状の交付があったので、④を通ります。
図を見ると、免状交付後の最初の4月1日より、3年後が受講期限なので、
2年前に免状が交付されたこの人はセーフ ○
問題4
「4年前に、免状が交付され、2年前に、危険物取扱作業に従事するもの」
これは、免状交付が4年前なので、③を通ります。
受講期限は、危険物取扱作業に従事した日から1年後ですが、
この人は、2年前から取扱作業を行っているので、NGです。→ ×
なんとか、理解できましたでしょうか。
最初はフローチャート片手に、ゆっくり問題を解いたほうがいいかもしれません。
以上です。
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